Less Than JOURNAL

女には向かない職業

ああ、もう、サルのように……。

『24』第一シーズン、ものすごい勢いで見終えてしまいました。

 これは、脚本がうまくできてるんだねー。時にはやや唐突なネタもおりまぜつつ、ぜんっぜんユルまず24時間を走り抜けるスピード感。さらに、キャラクター設定もうまい。主人公のジャック・バウワー、職業や家族構成といい、そもそも名前からしてジャックだし、トム・クランシー劇場の花形ジャック・ライアンみたいなスーパー・ボーイスカウティッシュな愛国ヒーローかと思いきや。これがどーしてなかなか、見ているうちに、意外と主人公らしからぬ自分勝手さが見えてきたりして。あと、とにかく妻と娘だ。もう、どっちも同情の余地なしの迷惑かけまくり。たとえばハリソン・フォード主演の愛国ヒーロー映画だったら、この妻子の設定は絶対あり得ない。とりわけ妻がなぁ〜。主人公の妻なんだから、ふつうはもうちょっと出来た奥さんとゆーか、視聴者に愛されるキャラでもいいと思うんだが。男の仕事場にのりこんできて「仕事と家庭、どっちが大事なの。プンプン」みたいな。しかも、夫の職場で働く人々(←しかも、国家の緊急事態まっただなか)を、自分の使用人扱いで勝手な命令しまくり。しかも、話が進むにつれてどんどん「嫌われキャラ」にしていってるような脚本。で、ラストに残るイヤな余韻……みたいな。いやー、このキャラ設定はおもろい。上院議員の嫁も、ふつうの「立派な大統領候補の嫁」キャラから激しく逸脱しているし。

 でも、本当にサルになってしまうのがよくわかったので、第二シーズンはしばらく経ってから始めたいと思います。

 ところで、古田のび太選手/監督も自身のブログで『24』ボックスを寝不足の友として紹介しておられました。で、思ったんですよ。登場人物がいっぱい出てくる海外の連続ドラマは見ているうちに名前がごっちゃになりがちなので、便宜上アダ名をつけたりしますよね。あの、つまり自分の身の回りにいる人の名前を。出世のことしか考えてない上昇志向の強い上司役のジョージを×××と呼ぶ、とか。で、『24』を見ながらふと、「この人を、のび太はなんて呼んでたんだろう」とか考え始めてみたらとまらなくなった。やっぱり、あの人のことは「サチヨ」と呼んでいたのではないだろうか、とか。もう、よからぬ妄想が次から次へと……。ま、それだけのことなんですが。有名人が『24』の登場人物につけたアダ名を知りたいのこころ。