Less Than JOURNAL

女には向かない職業

デニス・ホッパー

で、またしても『24』第一シーズンの話なのですが(ちょっとネタバレるかも)。

デニス・ホッパー、やっぱりヤバすぎ。
シリーズ後半の急展開、さすが人気ドラマにはずいぶんと大物スターが出るもんだと驚いていたが。いやいや、これは他の役者ではムリだったんだね。デニス・ホッパーほどの存在感がなければ演じられない役。話がもう、脚本とか映像では追いつかなくて、役者の存在感頼りみたいな展開になっていた。とにかく“ヤバい”としか表現ができない役ですから。凡人が思いつく心理描写とか思考回路とかまるっきりスッ飛ばしてるキャラで、かといって単に無謀に暴れてるだけでいいかっつーと全然そんなことなくて、出てくるだけで“わ、ヤバい!”みたいな、視聴者を不安にさせるような役を見事にやってます。

さて。デニス・ホッパーといえば、かつてラジオシティ・ミュージック・ホールでおこなわれたブライアン・ウィルソンのトリビュート・ライブでスピーチをしましたね。
その時は、音楽的にもハリウッド的にも何のつながりもないふたりの関係について「えー、今日、なんでわたしがココに呼ばれているかっつー理由は、なんか、わかる気はするが……」と言って場内のしのび笑いを誘っておりました。えー、つまり“克服仲間”?(笑)

で、『24』を見ていて、ふと、このデニス・ホッパーがやった役をブライアンがやってもいいんじゃないか……と思った。
決死の覚悟で敵地に乗り込んだジャック。そこへ、モグモグモグとドーナツを食べながらバスローブ姿のブライアンがやってくる。
「ハーイ、アイム・ブライアンウィルソンオブザビーチボーイズ*1
「アイム・ジャック・バウワー」
「アイ・ノー」
で、ブライアン、拳銃出してバンッ。
拳銃をしまうと、何ごともなかったかのようにモグモグとドーナツの続きを食らうブライアン。ああ、かなりヤバい感じだ。いい。デニス・ホッパーのヤバさに対抗しうるヤバさである。想像では。
おお、つまりデニス・ホッパーの代役のブライアン・ウィルソンは可能。
しかも、だ。わたしは想像してみて発見した。
ブライアンのかわりにデニス・ホッパー、というのもあり。
想像してみてほしい。
ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで、『SMiLE』を歌うデニス・ホッパー。ああ、なんか似合う。ヤバい。カッコよすぎる。ものすごく見てみたい。

*1:通常、これで1語と計算されている。ブライアンの中では、どうやらこれが自分の正しい名前。