Less Than JOURNAL

女には向かない職業

ジェーン・カンピオン

先日米ユタ州でおこなわれたスラムダンス映画祭に出品され、ドキュメンタリー部門のオーディエンス賞を受賞した、横田めぐみさん拉致事件をめぐるドキュメンタリー「ABDUCTION The Megumi Yokota Story」。この作品のプロデューサとして、監督である映像作家のクリス・シェルダンとパティ・キムと共に、映画監督のジェーン・カンピオンが名を連ねているのを発見。
カンピオン監督作品の『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(1990)は、今でもライフタイム・ベスト10に入るほど好きな作品だが。この作品の後はアカデミー受賞作の『ピアノ・レッスン』を含めてあまりにもエゴいフェミ色が濃すぎるのと、そのわりにハンパにエロくしたがるのと、これみよがしの欧米文化に馴染んでいます的(でありながら、実は表層的でしかない)テーマの描き方がイヤミで、なんか、いちばん好きな映画を撮った人なのに、今では数少ない“苦手な監督”のひとりになってしまった。もう、メグ・ライアンの『イン・ザ・カット』に至ってはまるで「クロワッサン読者の作ったポルノ映画」みたいで超ガックリきた。しかし、プロデューサーとしてはいい投資してるじゃん。と、ちょっと見直した次第。
これからも、どんどん若いクリエイターを応援したってください<(_ _)>。そしたら、プロデューサーとしての監督ちゅうことで応援しますから。
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