Less Than JOURNAL

女には向かない職業

SASとゆっても飛行機でもサザンでもない。

先日、某書店員よりロマンティック・サスペンスのじょおうファン熟女の称号を授かった(らしい)わたくしが、「こーゆーのでいいですか?」という新機軸のコメントと共に連れてゆかれた二見書房のラブロマンス海外作品の隣の扶桑社の棚にて発見。
《SAS》プリンス・マルコ・シリーズが復活していた!!
おおーっ、まったくノーマークでした。まさか復活していたとは知らなんだー。まぁ、復活といっても、どうやら2年前にたてつづけに3冊出て、それっきりみたいだけど。期間限定アイテムか。しかし、マニアの方々にとってはプリンス・マルコの新刊なんて、ビートルズの「フリー・アズ・ア・バード」が出た時みたいな祭りだったことでしょう。
ま、わたしは、マルコについて語るほど作品を読んでるわけではないんですけどね。その昔、創元から出ていた《SAS》シリーズ(わたしは創元しか経験してない)は、ちょっぴりエッチなスパイ小説の代表……みたいなイメージで。時事問題ありーの、エッチありーの、つまり週刊新潮の「黒い報告書」みたいなもので。まだまだ若かったわたくし、オトナ!オッサン!ちょいエロ!なムードに、なんだかドキドキしながら何冊かは読みました。が、まだ、あの面白さ……シリーズならではの比較読みの面白さだけでなく、惰性で読んでこそ楽しいガックシ感とか、かゆいところに手が届く感……みたいなとこまで味わえたら、けっこう楽しくハマったと思うんですが。まだまだ若すぎたっつーことですな。しかし、月日は流れて。久しぶりに読んでみたら、なかなかオトナ気分で楽しめました。
いわゆる『ゴルゴ13』みたいなもので、その時々の時事問題が虚実まぜまぜでテーマになっていて。まぁ、ウソもあるんだろうなと思いつつ、ちょっぴりためになりつつ。みたいな。しかし、相変わらずものすごい取材量と思われる。ゴルゴ同様ですね。同じ取材力勝負モノでも、トム・クランシーは苦手なんだけどね。ゴルゴとマルコは好きっ。
しかしさ、昔からこんなにエロシーンが多かったっけ? しかも、エロがエロでない。ものすごーくおざなりに「はい、ここでCMでーす」(←タモリ調に)みたいな感じでカタチばかりのエロシーンが冒頭からやたら無意味に投下されまくっているのが、サービスのつもりが全然サービスになってなくてよろしい。
シリーズは続いているんでしょうかね? 今、新・お風呂本として1冊読み終えたところなんですが、とりあえずシリーズ3冊をたてつづけ風呂にて堪能します。が、終わったら寂しいなー。次が出たらいいなぁ。それにしてもジェラール・ド・ヴィリエさんは、他にもシリーズものがあったり、ものすごい執筆量ですね。ダルビッシュエネルギーッシュ。

アルカイダの金塊を追え―SASプリンス・マルコ・シリーズ (扶桑社ミステリー)

アルカイダの金塊を追え―SASプリンス・マルコ・シリーズ (扶桑社ミステリー)