Less Than JOURNAL

女には向かない職業

DEATH NOTE デスノート 前編

ええー、小中学生が見る用の映画だったら最初にそう言ってよー。
レッチリだしスガシカオだし、大人用にも作られてる映画なのかなーと思ってた。わたしは心の準備が出来ていなかったので、中盤あたりでかなりガックリきましたが。たぶん、小中学生が見る映画としてはすごく面白いんじゃないかと思います。途中から気持ちを切り替えて、ヒマな時に家でボーッと2時間ドラマを見ているような感覚で見ていたら、スピード感あるし、話の筋は頭に入ってるし、退屈はしなかったとゆーか、とてもわかりやすくて疲れなかった。映像は、大きいスクリーンで見てると迫力あるし。リュークが出てきたとこで「ひゃー!」と驚きました。小学生みたいに。ちなみにリュークは、今をときめく獅童なんですね。
しかし。藤原竜也らメインキャストの人々(の一部)は別としても。みなさん演技がスゴすぎる。ときどき学祭で映研の作った映画見てるんじゃないかって錯覚するほどの棒読み続出。日本映画って、今なお、こんな感じがフツーなのか? つか、テレビドラマではそんなに気にならないけど、映画館で同じ芸風を見るとめちゃめちゃ気になるってことなのか。特に、街頭インタビューを受けてる若者たちのベタベタな若者コトバとか、エキストラ級の人たちの不自然さが、ほとんどコントか再現ドラマのよう。いやぁ、いくらセットや撮影に凝りまくってリアリティを出そうとしても、「小道具」として出てくる人々が総力戦でリアリティを消してるよーな感じ。日テレアナウンサー総出のニュース映像シーンだけは、かろうじてふつうにリアルかも。たとえラルフ鈴木が真顔でニュースを読んでいる場面でも。
でも、続きが気になるのでもちろん後編も見に行きたいと思いまーす。

で、いちばんおもしろかったとこ。
死刑囚が書いた縦書きの遺書の行頭を左から横に読んでゆくと、1行目があるメッセージになっていて、何通かをつなぎ合わせると意味ができあがる……というシーンがあって。
その中の一通めは、

「はや…(以下略)」
「神の…(以下略)」
「死ぬ…(以下略)」

と続く縦書き文章の行頭1文字をつなげて、左から横に読むと「死神は」になる。
で、もちろん映画的には関係ないんですが、この縦書き3行を2文字めまで続けて読んでみると。

死 神 は
ぬ の や



死 神 は ぬ の や




えっ、ナイアガラーへのメッセージ!?