Less Than JOURNAL

女には向かない職業

祝・アジアシリーズ優勝

なのですが。

地元スーパーは西友、おでかけデパートは西武という生活圏に暮らすわたくしにとって、先週はまさに天国と地獄であった。
ライオンズが4年ぶり日本一ということで、気合いのこもった優勝セール
が、ひとつ問題が。経験者はもれなく共感していただけることだが、西友でも西武でも、店内もれなく、すみからすみまでずずずずいーーーっと爆音でライオンズの応援歌が。あの、シゲルマツザキの♪うぉーうぉうぉラーイオンズラーイオンズラーイオーンズって曲は「おじさん版ポニョ歌」かと。もう、本当にあの曲はやばい! 脳みそにダイレクトカッティングされてるのかっつーくらい、強烈に残るんです。
で、先週、西武本店8階まで行く用事があって、エレベーターが混んでいたのでエスカレーターでチビチビと上がっていったのです。エスカレーターに乗っていると、途中で下階の歌がだんだんフェードアウトしていって、で、真ん中あたりから上階の歌がフェードインしてくるわけです。それを1階から8階までくり返し……というのを、想像してみていただきたい。シゲルマツザキの曲と、男声群唱の応援歌みたいな2曲が交互に! もう、ライオンズに恨みはないし優勝を寿ぐ気持ちに変わりはないし、セールもありがたいが、それでもやっぱり拷問。日常の空間で、もともと声量がある人の歌をこれだけ爆音で聞き続けるというのは、もう、体感音圧(そんなのないけど)としてはヘビメタのコンサートに匹敵する。毎年、毎年、西友の応援感謝セールで多少は慣れているとはいえ、デパートはでかいだけにスケールもでかい。シゲルの拷問! 当初はせっかく大セールなのでちょっと何かお買いものしちゃおかなーとワクワクしていたのに、もう、シゲルの歌に絶えかねて用事を済ませて「逃げろー!」と退散しますた。聞けば、優勝翌日にはシゲルマツザキがレオ一家と一緒に来てナマで歌ったそうだな。まぁ、それはちょっと見たかった(笑)。でも、そういえばシゲルマツザキって、巨人ファンじゃなかったっけ? 何年か前、東京ドームの開幕戦で見かけたよ。ふつうに一般人にまぎれて、売店でビールを買われていたようだった。

で。今日、また西武に寄ったら、優勝セールは先週はじめに終わったはずなのにまだ♪ウォーウォーウォーって歌が流れていて、セールもやっていて驚いた。ご好評につき、本日まで延長していたそうだ。セールって、そんな風にノリで延長できるものなのか。でも、まぁ、アジアシリーズもあったしね。それも優勝したしね。めでたいことが、えんえんと続いてゆくのはいいことだ。けんしんものりさんもみんないなくなってしまいそうで傷心のおれは、ヤングライオンズのハッピーなムードに癒されていますよ。まじで。特に岸投手に(顔はカメナシ系、カーブは工藤系、度胸は東尾系、根性は兆治系……て、奇跡の野球選手だ!)。
今日はデパ地下しか行かなかったけど、優勝記念+夕方の相乗効果でお買い得品ばかりでラッキー♪

しかしまぁ、たまに立ち寄る立場でもライオンズの歌が頭にこびりついて離れないわけで。そこで働いている方々は、もう、さぞや大変なのではと。たぶん、夢の中でも歌が鳴りやまない状態ではないかと。わたしだったら、レオとシゲルマツザキとナベキューとデーブが猛スピードで追っかけてくる夢とか見そうですね。

昨日、巣鴨の駅前でおばちゃんふたりが「あれは“ミラクル元年奇跡を呼んで〜”よ」「ああ、そう歌ってるのぉ?」と会話しながら歩いていた。西友帰りらしい。
ちなみに、この歌「地平を駈ける獅子を見た」は阿久悠作詞・小林亜星作曲。ということは、この西武の優勝も結果的にひとつの阿久悠先生のトリビュートになっているのかと。