Less Than JOURNAL

女には向かない職業

ギタ━━━(゜∀゜)━━━ッ!!


 どうやら近年は習慣的に、3月は憂鬱みたいです(笑)。

 そんなわけで、すっかりご無沙汰をしてしまい申し訳ないです。

 

 さて。で、いきなり本日はちょっと身内のネタで恐縮でございますが。


 昨年から、原稿を書く手を止めてはギターをとりだしてポロポロ弾き、またちょっと書いて、またギターを弾きはじめ、あげくC Dかけて合奏までおっぱじめるという、まるで試験勉強の中学生が机の下に隠したマンガばっか読んでいるような状態であったわが夫。



 「もしかして、ジジイになって俄に集中力が続かなくなってしまったのではッ!?」



 と、柱の陰からひそかに心配しておったわけですが。

 なんと、こんな本を書いていたそうです。

 いやぁ〜、疑ってすまんかったのー(*^_^*)。

 それは飽きていたのではなく、仕事をしていたのですね(T_T)。

 これは、リフから辿るロック名曲ガイドっつーか。
 ジミヘンとかJTとかジェフ・ベックとかクラプトンとかBBキングとか、27人の名ギタリストが名曲の中で弾いた「名リフ」を紹介しながら、奏法の特徴とか、ちょっと弾いてみるとわかる独特さとか、なにげない曲なのにすげぇ仕掛けが隠れているコード進行とか……。いわゆるギター雑誌とかのギター弾き向けの名盤ガイドではなく、いわば「ギターなめのリスナー視線」(笑)から60〜70年代ロックを楽しむ本ですわ。

アスキー新書》webの新刊紹介から−−

ジェフ・ベック、クラプトン、ジミ・ヘン、リッチー・ブラックモア。ロックの黄金時代を築いた伝説のギタリストのギターテクニックや、熱いギター魂を、著者自身による涙ぐましいコピーのエピソードを交えつづる。

http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-867730-1.shtml


 帯に書かれた「名リフにオヤジ泣き!」というコピーが泣けます。
 オトコ泣きじゃなくて、オヤジ泣きとは……そりゃそーだけど(笑)。

 今までありそうでなかったコンセプトの名盤ガイドと思いますが。しかし、ま、オレが思うに、CRTを何度か覗いてくださっている方は、「読むCRT」みたいな雰囲気の本だなぁと親しみを持ってもらえるかも知れないです。そのー、なんつーか、話が白熱してくるとギター出してきて回し弾きしながら、ギターをテキトーにジャカジャカやりながら、説明して、またしゃべって、また弾いて……みたいな。高校生の頃、JTのコンサートに双眼鏡とスケッチブック持って行ってコピーしようとした話とか、番組やイベントでも出た話もいろいろあるし。なんか、CRT同様、ちょっと晩酌しながら気楽につらつらっと読めちゃいますよ。一章は短くてさらっと読めるし、どこから読んでもいいので、我が家ではおそれ多くも「長嶋茂雄語録」と共にバスルームに置いてみました。

 もはや60-70年代ロックの名盤というのは若者にとっても一般教養だったりするわけで。今、オヤジと若者のロックファンの最大の違いというのは、思うに、「知識」でも「解釈」でもなく、「いちどはコピーしようと思った」率の高さの違いではないだろうか。
だって、コンパクトディスクよりも遅く生まれたよーな世代の人はもう、曲に感動する=「おれも弾いてみよう」ではないでしょう。バンドやってるとか、とびぬけてギター弾くのが好きとかいう人でない限りは。しかし、オヤジロック世代はみんな日常的にコピーしてみたものさ。ビートルズでもジミヘンでもブラックモアでも、レコードを聞いた後にこっそりとつま弾いてみたものだよ。たとえハードロックには似つかわしくないモーリス・フォークギターしか持ってなくても、ちょっとしかコードを知らなくても。いちお、挑戦する。みたいな。

 という、コピーしては撃沈、コピーしては撃沈……的な青春は、昭和にはフツウの光景だったのではないかと。それって、今になって思えば、高度経済成長期の残り香を多少は感じて育った昭和男子ならではのガッツな本能だったのか? というわけで。オヤジ世代向けロック名盤ガイドはたくさんありますが、ある意味、この本ほどオヤジに特化した名盤ガイドは画期的かも(笑)。

 で、せっかくCRTっぽい内容なので4月は出版記念?イベントにしようかと思っております。本には載せきれなかった他のギタリスト名曲とか、本で説明されてもよくわかんねーんだよ!という細かいフレーズの話とか。まぁ、いつもの感じで、ちょっとギター好きゲストなども招いてやろうかなと思っております。こちらも本ともども、よろしくお願いします。てへっ。

 あ、ちなみに本は3月11日ころ発売だそうです。

 以上。