Less Than JOURNAL

女には向かない職業

バレットジャーナル/Bullet Journalオフィシャル・ブック

セミの鳴いている頃には、すでに英国より2019年のスケジュール帳をお取り寄せしていたことは以前にも書いた。まぁ、そのことは自分でもアホを承知の毎年の儀式みたいなものなので。しかしまぁ、最近の手帳ブームはもっとすごい、セミが鳴き始める前からロフ…

牛歩速報:Paul Simon: The Lifeを読み始めました

読み終わるまで100年かかりそうで恥ずかしいので世間にはナイショにしておこうと思っていたが、ポール・サイモン初の公式評伝を読み始めた。著者はジョニー・キャッシュのバイオ本を書いたロバート・ヒルバーンで、これまで「絶対に自伝は出さない」と言い続…

「ミッション・ソング」

ちょっと前のことになるけれど、ジョン・ル・カレ大先生の新刊『ミッション・ソング』(2006年)が出たので感想メモを。 実は、不覚にも昨年12月に出たのを気づかなかったという。よりによって待望の新刊になぜ気づかなかったかなぁ。 ばかばか、自分のばか。…

メガネと音楽とハードボイルド

「ママが言うには、あなたは歩き始めるより前に歌っていたって」という歌姫と同じで、字が読めるようになった瞬間から私はずーっと読書家だった。 読むのが好きじゃない時なんか、いちどもなかった。なのに、それなのに、ここ数年は本を読む時間がめっきり少…

ミステリはリズムに乗せて♪

読了。 『トップ・プロデューサー ウォール街の殺人』 (ノーブ・ヴォネガット著/北沢あかね訳)トップ・プロデューサー ウォール街の殺人 (小学館文庫)作者: ノーブヴォネガット,Norb Vonnegut,北沢あかね出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/05/10メディ…

おしえて君からの手紙

もう10年以上前、取材のため、とあるアメリカ人プロデューサーが所有するプライベートスタジオを訪ねた。そこは本当に居心地のよいオールドアメリカンハウス風一軒家で、とても素敵なラウンジがあった。プ「この家具はMC5のメンバーが作ったんだ」 私「へ…

コスメ警部の事件簿

アメリカに、ものすごい人がいる。 Paula Begoun女史、またの名を《The Cosmetic Cop》! 本当にすごいんです。マジでコスメ警部です。 彼女が主宰するBeautypedia.comというサイトは、ありとあらゆるブランドを彼女がチェックして格付けしている超辛口の有…

ギタ━━━(゜∀゜)━━━ッ!!

どうやら近年は習慣的に、3月は憂鬱みたいです(笑)。 そんなわけで、すっかりご無沙汰をしてしまい申し訳ないです。 さて。で、いきなり本日はちょっと身内のネタで恐縮でございますが。 昨年から、原稿を書く手を止めてはギターをとりだしてポロポロ弾き、…

食べ物日記

年末年始の娯楽用に買った『オール讀物』新春号。 なんか、大人(てか、オッサン)のお正月っぽいでしょ。ゲームでもなくDVDでもなく、『オール讀物』って。いちばんのお目当ては高村薫氏の短編「四人組、夢を見る」だったのだが。新春号だけあって作家陣…

こんなディック・フランシスはいやだ。

いよいよ日本シリーズが始まりました。 ま、あたくしは関係ありませんけどね。さて、 日本シリーズといえば、崖の上のタツ!つか、先日オレが応援歌を作ったとたん、 タツが立派な監督のよーにつおくなってしまうというミステリー現象が発生。 ここぞの珍采…

早くこいこい11月。

やっぱりオフィシャル情報は正しかった。11月11日・光文社文庫 ジョン・ル・カレ『サラマンダーは炎のなかに』(上・下)加賀山卓朗訳翻訳は『ナイロビの蜂』に続いて加賀山卓朗氏。比喩、暗喩、古典の引用と訳しても訳してもキリがない上に読者もネチネチう…

♪君のやうだね 僕のやう(from『野球小僧』)

『ニューヨーク・チルドレン』"The Emperor's Children"(早川書房) クレア・メスード/古屋美登里・訳 ブログのタイトル『Less Than Zero?』が、エルヴィス・コステロじゃなくてブレット・イーストン・エリスのわたくしとしては、早くも本年度ベストの呼び…

【吉報】わたし待つわ【吉兆】

先日、某ウェブ古書店さんにて1967年の『ミステリマガジン』を見つけた。 ジョン・ル・カレの単行本未収録短編「ベンツに乗った商人」掲載号。 うれしい。なんつーことないスケッチのような短編だが、ここに描かれた、なんとも後味の悪い息子と父の関係は、…

【ブライアン・ウィルソン vs. ホリー・ゴライトリー】

待ちに待った、春樹リマスター版『ティファニーで朝食を』*1発売日。 『ティファニー』は、ずいぶんと大人になってから読んだ。のちに原書も読んだ。(英)文盲のわたしなのに、その文体に魅了された。自分はカポーティの文章がとても好きだ、と思った。子供の…

デスノ完結

やっと読んだよ、デスノート完結12巻(T_T)。 連載で読んでた人たちの話を聞くと、結末にはいろいろ賛否両論あるようだが。わたくしは、ちょっと泣けた。たしかに、ものすげー慌てて完結したっぽくも見える。単行本だと、12巻は全編ほとんど2時間ドラマの最…

死に至る病

『死に至る病』キェルケゴール(岩波文庫) 中学生の時、岩波文庫が出した「青少年が読んでおくべきマストアイテム」みたいな50冊(←確か)のセットを誕生日か何かに買ってもらった。「竹取物語」みたいな古典から哲学書まで、これぞ岩波文庫という東西の定…

しあわせの宝箱、みたいな。

『相倉久人の超ジャズ論集成――ジャズは死んだか!?――』山下洋輔・編(音楽出版社) 先月発売と同時に秒殺することでリスペクトの念を表明する予定だったが、諸般の事情により、恥ずかしながら昨日ようやく入手いたしました。『モダン・ジャズ鑑賞』(1981年・…

SASとゆっても飛行機でもサザンでもない。

先日、某書店員よりロマンティック・サスペンスのじょおうファン熟女の称号を授かった(らしい)わたくしが、「こーゆーのでいいですか?」という新機軸のコメントと共に連れてゆかれた二見書房のラブロマンス海外作品の隣の扶桑社の棚にて発見。 《SAS》…

エスピオサイコー!

『奪回指令』ジョセフ・ガーバー/熊谷千寿・訳(二見文庫) 前に書いた高額入浴剤のオリゴメールがネットだと半額くらいで買えるとこがあるのがわかって、最近は毎日風呂読書の日々。ただ、お風呂で本読むのは好きなんだけど、もう、どんどんふやけて最後は…

気分は「ちっちきちー♪」

『山田久志 投げる』矢島裕紀彦・著(小学館文庫) そんなやつおらんやろ、みたいな山田伝説が満載。 天才には天才にしかわからない、エースにはエースにしかわからん苦悩があるんじゃ。 Numberの“日本シリーズ”DVD「阪急−巨人1976」「ヤクルト-阪急1978」な…

答えはいつもミステリー?

最近、ミステリの王道がマイブーム。エスピオナージュとか古典とか定番とか。で、ちょっといろいろと探したいものがあったんで、オッサン向けミステリも充実している某大型老舗書店へ。久しぶりに2Fの文庫コーナー行ったら何がどこにあるのかすっかり忘れ…

ダ・ヴィンチ・コード

今さらわざわざ「読んだ」と書くのも恥ずかしいのですが……。 そんなに面白いのかなー、面白いんだろうけど、だいたいのスジとかもわかっちゃったからなー。と、思いつつ。やっぱし、映画が公開になった時に原作読んでおかないと死ぬまで読まない気がするじゃ…

DEATH NOTE

『-DEATH NOTE−デスノート−』原作/大場つぐみ 漫画/小畑健(集英社JC) すっかり出遅れているうちに映画化も決まり、手遅れにならない今のうちに……と思って(←何の手遅れだ?)本日、衝動的にデスノート(1)〜(10)をオトナ買い。 やべーよ。やべー。止ま…

今年こそ……捨てる!

『辰巳渚の「捨てる!」生活』(高橋書店) 今年こそ、今年こそ……と思い続けて何年になるのでしょう。 この本の著者略歴を見ると、辰巳渚さんのベストセラー『「捨てる!」技術』(宝島社新書)が2000年だとゆーから……もう6年めかぁぁぁぁッ!あの本を読ん…

池波正太郎『男の作法』

池波正太郎『男の作法』(新潮文庫) 粋だ。 昭和56年の発行だが、今の時代に読んでも全然古びていない。というか、むしろ、今の時代に足りない“スタイリッシュ”の本質について指摘している本に思える。 男たるものアレを食えコレを食え、こーゆー服はこーゆ…

イヴの眠り 完結。

『イヴの眠り(5)』吉田秋生(小学館フラワーコミックス) うわーん! とうとう完結してしまったー! なんとなく結末は予想していたけど、それでも泣いたー(T.T)。 もっと続くと思っていたけれど、予想外にコンパクトな展開となってちょっと驚きつつ(とはゆ…

 隔週刊 Xファイル DVDコレクション

トゥエンティーフォーがいよいよ第何シーズンだとか何とか盛り上がっているご時世に、わざわざ『X−ファイル』でヒャーヒャーゆってるのはいかがなものか。 ついついうっかり、懐かしさのあまりデアゴスティーニのCMに踊らされて創刊号を買ってしまったの…

このミス!2006年版

『このミステリーがすごい! 2006年版』(宝島社) 今年も“このミス!”の季節がやってきました……というくらい、自分にとっては恒例行事として楽しみにしているとゆーのはウソではないのだが。最近はなんか、ブツブツとボヤくために買っているような気がする。…