Less Than JOURNAL

女には向かない職業

東京ドリームス対大阪ロマンズ@東京ドーム

もちろん、WBCもあることですし。まさか、こんなところにいては困ります……というのも当然のことなんですが。いちお、公式サイトでもアナウンスはないし。まぁ、もしかしたらもしかして……という期待120パーセントで出かけたわけです。だって、監督プロフィールには《「ピッチャー、オレ」も辞さない》って書いてあったし。

ところが。

山本一義・監督代行」

ウグイス嬢が告げる、非情な現実(T_T)。

東京ドームに、大阪ロマンズ新監督・山田久志の姿はなかったのでした。

たしか山本一義(←広島の)コーチって、ムッシュ監督時代からずっと代行だったのではなかったか? ご苦労さまです。

まぁ、そんなわけで当初は「山田だせー」「金かえせー」と下品に荒れつつ、テンション25パーセントくらいで見ていたのですが。やっぱり、マスターズリーグは面白いわ! 誰が出ていても、誰が出ていなくても面白い。
まぁ、人によるとは思うのですが。たとえば、オールディーズも好きだけど最近の音楽も好きで、別にファンとゆーわけではなくてもいろんなジャンルの音楽に興味はある……みたいなタイプの音楽ファンに似たタイプの野球ファンだったら、たぶん面白いと思います。て、わかりづれぇよ!

今日の大阪ロマンズは、かなり阪神色が強かった。なので、オールドスクール阪神ファンがいっぱい。ひえー。「阪神ファン@東京ドーム」と聞いただけで、虎ウマ(笑)でガクブルなわたくしですが。でもマスターズリーグ阪神ファンは、ほのぼの系なのでよかったです。つか、阪神ファンじゃなくても、かなりワクワクするメンツでしたよ。だって、スタメンが八木で、途中で代打に川藤が出てきたりして。このふたりが並んでる図って、ロバジョンとクラプトンが同じステージに立ってるようなものでしょう(げ。あまりに立派にたとえ過ぎちゃったぜ! しかし、他にいいたとえが思い浮かばないので書き直せないのでサービスしておきます)。しかも、相手チームの監督は、今年から江夏豊

東京ドリームスは、今日はスタメンで鈴木健(←西武・ヤクルトの)が! 30代なので、ここでは超若手。まだ現役みたいなものだから、マスターズリーグだったらホームラン爆裂でしょう! と思いきや。惜しい当たりあり、ゲッツーあり、ポロリあり……ま、なんつーか、「ああ、鈴木健だなぁ」というデジャブな見せ場を連発(T_T)。ポジションはレフトと1塁だったのだが、3塁が見たかったー。江藤、鈴木健、村田という、見事なまでの「セリーグ3大強打者ボロ3塁手黄金時代」が懐かしいですなぁ。バックスクリーン席に陣取った、ヤクルト時代のユニ持参の応援団のみなさんが歌う応援歌に感動した。吉幾三の♪住み慣れた〜我が家に〜のCM曲の。こういう場面が、好きなんです。どの球団の選手の応援歌でも、それが歌われていた時の光景を思い出すわけで。たとえば♪住みなれた〜のメロディが、何年か前の神宮球場の夕暮れ時の風とか匂いを運んでくるんだよ。それがいかにバカバカしいことだとしても、当事者は泣けてくるのだ。わらわばわらえー。この郷愁がわかちあえない人はざまーみろだ。

そういえば昨日『レッドクリフ』見たばかりだから、内・外野ともに阪神ファン多勢の中、バックスクリーンの小さな一角に陣取った鈴木健応援団は、曹操の大軍と果敢に闘う劉備孫権軍みたいだなーと思いましたよ。そう、孫権軍といえば周瑜ですよ。演じるのはトニー・レオンですよ。トニー・レオンといえば、笑顔が駒田に激似ですよ。で、駒田といえば、マスターズ創設以来大活躍を続けてきた東京ドリームス永遠の若手野手(笑)ですよ。ところが、来期ベイスターズにまさかの入閣で今期はチームを離脱。ああ、駒田がいない東京ドリームスなんて。と、それもちょっと淋しかったです。一年目の開幕戦、村田兆治と並んだお立ち台で「村田さんを見習って、50になってもホームランが打ちたいですね」という爽やかコメントが忘れられない。あれが、マスターズリーグの魅力のすべてを物語っていたなぁ。とゆーわけで、鈴木健が40歳を超えた暁には、ぜひとも駒田の後を継ぐヤング・マスターズ・リーガーとして活躍してほしいと熱望する次第である。ま、本人の意向はさておき(笑)。

その他、今回の「山田監督がいなくても、行ってよかった」と思えるポイントは、

・開会式の「君が代」を、福間(ロッテ→阪神)が歌った。うまかった。
・始球式に、西崎(日ハム→西武)の娘さんが登場。
東京ドリームスが今期初勝利、つまり江夏豊《監督》の初勝利を見た。
ベイスターズのコーチを辞めた斉藤明夫が復帰、元気そうで安心しました。大矢さんも戻ってこないかな。

など。

とにかく、行ったら楽しいんです。何がどうあれ。

今期は、スカパーにかわって昨年からスポンサーになったソフトバンクが開幕直前に突如協賛を降りた事もあって、期間中の予定試合数を大幅に減らして強行開幕……という、ただならぬ状況。しかし発足時ほどの華やかさはないにせよ、それでもこれだけの動員があるというのはすごいことだと思うし。諸般の事情はありましょうが、そもそも高齢化社会に向けての夢と希望という先見の明をもってスタートしたマスターズリーグ。この素晴らしい志が、なんとか来年以降もがんばって継続されることを願っております。