Less Than JOURNAL

女には向かない職業

オリムピック

早く開会式はじまらねーかなー♪ と、がんばって4時まで起きておりました。
しかし、考えてみたら、生まれてからオリンピックが楽しみだったことなどなかった気がする。昔、「歳をとるとスポーツ観戦が楽しくなる」と言われて、その意味が全然わからなかったが。今年は正月から駅伝が楽しみだったし。ホントにそうなのね。

開会式は、さすがイタリア。アメリカでは絶対にあり得ない発想というか、美学というか。漠然としたイメージですが、なんとなくフェラーリとかポルシェっぽい。衣装はもちろんアルマーニだし。おお、これがヨーロッパだ〜。イタリアだ〜。みたいな感じ。「ここはアメリカではない」が裏コンセプトかも、と思うくらいのイタリアン美学。が、入場のBGMはえんえんとディスコヒッツのフツーのコンピみたいな選曲。ビージーズからマイコー・ジャクソン、ドナ・サマー、グロリア・ゲイナーにシックにユーリズミックスにボニーM……この選曲は何なんだろうと思ったら、70何年だか以降の「世界中の人たちがみんな知ってる曲ばかりにする」というコンセプトだとか。さすがだなー、と思わず唸りましたね。だからディスコ文化はユーロなんだなー……つか、ディスコヒッツはグローバルなんだなーと感心した。アメリカだったら逆に「今夜はドント・ストップ」なんかを今さら入場行進に使うのはあり得ないでしょう。なんか、スタジアムがまさに巨大なディスコ化。「イタリア人は陽気」っていう意味がわかった気がするよ。確かに、この演出は根っから陽気な国民性でないと。日本だったら「マジメにやれ」とか言われるね。楽しくて、マジメなのにね。「YMCA」なんて、みんな踊ってたもの。ビレッジ・ピープルすげえ。つまり、あの曲がかかると世界中の人が反射的に「わいっ」ってやってしまうってことだ。

今、最後のイタリアが入場。いきなり、知らないイタリアの曲(?)になりました。ユニホームは絶対アルマーニだ、カッコいい。欲すぃ。

そして。入場行進が終わって、いちばん最後にかかったのはJBですよ。すげえ。アイ・フィール・グッドですよ! リスペクタブル! ここから、急にクラシカルな展開になってダンテの詩を朗読。今わたしは、全人類が見守る中でJBとダンテを一直線上に並んだ瞬間を目撃した……ということだ。なんて素晴らしいことでしょう。さすが芸術を尊ぶ国だ。 
で、その後はいきなりオペラだ。ああ、ルネッサンス〜。

さて。これから聖火を見たら、寝ます。
↑人間、変われば変わるもんだな>じぶん。