Less Than JOURNAL

女には向かない職業

歌う三冠王×3

本日は、もうひとつのBOSSタイムのお話におつきあいいただきたく。






落合博満 ベストセレクション』
(1998年/日本コロムビア




 このアルバムをリリース時に入手しなかったことは一生の不覚である。
 もう何年も探していたが、中古屋でもオクでもまったく見つけることができなかった。いや、見つけるという表現はちょっと不遜だな。
 たぶん、向こうがオレを見つけてくれなかったんだぜ。

 ふつう、これだけ探してたら見つかるだろう……と、ずっと思っていた。
 てか、そもそも、今までの人生におけるオレのレコ運というものは、正直ゆってものすごく強かったのだ。どーしても、どーしても、どーしても欲しいものがあると、それが向こうから近づいてくるようにして手に入った。店で、全然あてずっぽでエサ箱に手をつっこんだら、3年も探したLPが吸い付いてきたり。雨宿りをしようと入ったショッピングセンターの古本屋で、絶対ムリと諦めていた廃盤ビデオのベータ版が山積みしてあったり。スエーデンで300枚しかプレスしていないという引き出物みたいなレコードだって、オレは手に入れてきたのだ。まぁ、もともと、何がなんでも欲しいものはものすごく少ないってこともあるんですが。

 が、こんなにも欲しい欲しい欲しい欲しいと思っているのに、この落合博満のアルティメットなベスト盤ばかりはお手あげ。いくら探しても、ブツがまったく出て来ない。ふつう、たとえ入手できなくても何らかの手がかりくらいは見えてくるものなのに。わたしはジャケすら見たことがなかったのだ。
 あまりにもどーにもならないので、しまいには何人かの若きレコ猛者にも「落合博満ベストセレクションを見つけた者には、褒美をとらせるぞよ」とかゆって頼んでみたのだが。誰も探せなかった、「いやー、演歌はちょっとナワバリ外」とかゆって。ちげーんだよ! 演歌じゃねーんだ! ジャンルはない。あえて言うならば、オレ流ポピュラー・ミュージックなの! ほら、あれだよ、生意気ざかりのバンドが「オレらのサウンドにジャンルはない、あえて言うなら○○ズとゆージャンルだぜ」とか吼えてんのと一緒だよ。

 で。まぁ、そんなわけで見つからなかったんです。

 負けた。これはもう、諦めるしかないのか。
 レコとは相手(←レコ)あってのレコ。ブツがなければ、レコ戦士も戦えまい。
 昨年、ついにわたしは己のレコ履歴で初めての敗北を宣言した。

 と、そうこうしているうちに、ある日、さる筋の某A氏に相談してみたところ、いろいろご尽力くださって。で、昨日! ついに、ついに、この垂涎(←じぶん限定)の超レア・アルバムの音源を入手することがでけたのです! いやぁ、果報は忘れた頃にやってくる……違ったっけか(笑)。

 巷ではボスのアルバムが全米初登場一位だとか、Uチューの何年ぶりだかのスタジオ録音が出るとか、いろいろ大きな音楽ニュースはあるんだけどね。オレ的にはもう、今年の音楽重大ニュース第1位は早くも決まっちゃったっつー感じだな。

★第1位:《オレ、「落合博満ベストセレクション」を手に入れる》


 て、それは音楽ニュースじゃないか。単なるオレニュースか。
 でも、なんか、それくらいのフィーバーです。オレ、今年の音楽はこれ一枚でいいかもしんない。そんな気すらしてきている。たぶん、それは今、頭がどうかしているからだと思うけど。

 ま、そんなわけで。

 ↓↓これが、ついぞお目にかかったこともないジャケットだ!!↓↓




 いやぁーん。
 素敵すぎます。
 

 セクスィー&スイートで、母性本能をくすぐられずにはいられなくて、あまりにもサムライ街道なジャケ写です。歌手・落合博満佐藤慶というよりもスプリングスティーンに近いものを感じるぜ。マジで。マジマジ。ボス竜だけにボスってことなのか(*^_^*)。



↓ほらっ。ねっ。









 考えてみたら、同じコロムビア・レーベルだしね(小嘘)。




 で、この垂涎(←じぶん限定)激レア・アルバムの入手に尽力してくださったA氏に、そのむねメールしたら、
「ジャケはスプリングスティーンのようでもあり、マラコ系のソウル・シンガーのようでもあり」


 というお返事が来た。


 マラコ!


 うわぁぁ! そうか、マラコかッ!

 ↑おおー、そいつは気づかなかったぜ!
 
 昔から、演歌系のジャケがソウル系というのは、よく言われることだが。
 アトランティックとかチェスではなく、マラコ。という点が重要なのである。


 でもねぇ……「モータウンっぽいジャケですねぇ」とか「ペットサウンズっぽいジャケですねー」とか言われるのは、まず褒め言葉だと思いますがね。

 「いやぁ、マラコっぽいですね」

 って、褒め言葉か?


 

 そのビミョーすぎる感じが、もう、バッチリ完璧です。

 モータウンっぽいとか何とか無難にほめられるよりは、マラコ系と言われてクスッとされてみたい。


 でも、「落合博満」と「マラコ」が同じ文面内に書かれたのは地球初と思います(笑)。


 



 つまり、たとえばこーゆーことだな。









 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ orz...............

 ↑ま、タイロンとゆえば、ご縁がないわけぢゃあないしねっ♪





 あるいは、こーゆーことだな。












 ひょぇぇぇぇぇぇぇぇぇ orz...............








 では、ためしに並べてみましょう。














 


 


 


 


 


 


 


 




 もう、いっそ『落合博満 ベストセレクション』もマラコから再発しちゃう?




 ここに宮史郎を入れても、断然フツウだな。



 てか、ようするにコロムビア演歌のジャケが総じてマラコ的なのか。

 ジャパニーズ・ソウル・レーベル最高!


 ちなみにアルバム・レビューは今後じっくりとやりますよ。
 ええ、もちろん一曲ずつ。
 せっかくなので全曲解説とか。
 ブログって本当に自由なメディアだなぁ。素晴らしいな。
 お楽しみに〜♪>じぶん


落合博満 ベストセレクション》(1998年・日本コロムビア
1. 霧の別れ(デュエット:若山かずさ)
2. 落涙(らくるい)
3. 縁歌酒(えんかざけ)(デュエット:多岐川舞子)
4. めぐり逢い
5. 涙 渇くまで(デュエット:林るり子)
6. 旅路のひと
7. そんなふたりのラブソング(デュエット:落合信子)
8. サムライ街道
9. きずな橋(デュエット:多岐川舞子)
10. 男のララバイ
11. 恋の広小路(デュエット:中村美律子)
12. 夜明川(よあけがわ)
13. 抱かれて乾杯(デュエット:若山かずさ)
14. 息子へ(セリフ:落合福嗣