Less Than JOURNAL

女には向かない職業

昭和のオヤジが唄うブルーズよ

ボズが、あまりにも(・∀・)イイ!!
こないだ、iPodにボズも何か1枚入れようと思ったんだが。どれを入れてよいのか迷って決められず。結局、2枚組ベスト盤にした。これが大正解。ボズは、このアルバムがサイコー!と言い切れるほどディープに聞き込んでいるわけではないのですが。ベストなら自分の中の「あれもいいけど、これもいい」がスッキリ解決するからなー。「無人島レコード」ルールで「ベスト」と「2枚組」を禁止にすると、とたんに選ぶのが難しくなるとゆーのはそーゆーことなのだ。

その昔、「ボズは“AORの帝王”時代より前の、初期がサイコー。『シルク・ディグリーズ』とか『ミドル・マン』は、大ヒットしたけどボズの本質からいえばちょっと別モノ」なんて若気の至りで知ったかぶってフカシまくっていた自分がとても恥ずかしいでございます。デビュー時から前述のメガヒット・アルバム、そしてハーフ・リタイアを経た復帰後の作品に至るまで……実は「別モノ」というのは結局、単なる自分の脳内ボーダーラインに過ぎず、売れてるのも売れてないのも見事なまでに地続き! 違いといえば、無防備に海パンいっちょで砂浜を歩いてるか、エロティック&ファッショナブルに網タイのフトモモに膝枕されて寝てるか……という、ジャケットにおける“見た目”の違いくらいか。でも、そうなるとやっぱし、見た目って大事なのね。と言いつつ、やっぱし大ヒット作品にはジャケだけでなく、そりゃブレイクするわなぁと思わせるだけのパワーが歌にも演奏にも楽曲にも漲っているわけですけれどもね。もちろん。とりわけ『シルク・ディグリーズ』のオーラは、後追い世代にもまぶしいです。
で、あと、そういえば、かなり久しぶりに「ウイ・アー・オール・アローン」を聞いて、こんなにエグかったかー!?というくらいにエグエグで感動した。リタ・クーリッジのバージョンと比べると、上質のシルクで丁寧に仕立てられたキャミソールと、赤フンドシくらいの違いがある。マジで。リタ・クーリッジの歌が「癒し系カフェでロハスなひととき(はぁと)」だとしたら、ボズのほうは「池袋ロマンス通りに赤フン紳士出現!」くらいの。しかし、だ。赤フン“紳士”というのがポイントである。ロマンス通りでふんどしいっちょで仁王立ちしても、決して下品にならない……どころか、むしろ洗練された品格さえ漂ってしまうかもしれないヘンなところがボズ・スキャッグスボズ・スキャッグスたるゆえんである。

今、この瞬間、人生でいちばんボズが好きかも。ブルージィ具合といい、洗練され具合といい、ベタベタ過ぎないほどよさがありつつ、中途半端とか生ぬるいっつー感じではなくて。「絶妙なほどよさ」というものを遠慮なく力いっぱい、とことんやりきっている。このビミョーなさじ加減が、とにかくたまらんのです。普遍的でありながら、誰にもマネできないバランス感覚。いやぁぁぁぁ。
本当に、なんでこんなに(・∀・)イイ!!のでしょう。と、悶絶していたら……
「山田みたいだからじゃないの?」
と、指摘されました。
ああ、なるほどッ! たしかに! そのとおりです!
ボズの音楽は、とても山田久志です。
めちゃめちゃわかりづらいが、自分のなかでは超わかりやすい。
野球でいえば山田、もしくは梨田的。だな。
つまり「昭和のオヤジ」的ということだ。しかも、ほどよくダンディ。つーか。ねっ☆
そう思うと、ますますボズが好きになってしまいそうです。
(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!

《蛇足》
このジャケ↓
BRIO調のシブいスーツでキメても、脱いだら赤ふんどしって感じがするでしょ。
ステキ。

ボズ・ザ・バラード

ボズ・ザ・バラード

かなり中村敦夫or杉良太郎だが。ま、ようするに結局「昭和のオヤジ」だな。


そういえば、近鉄監督時代に梨田も「勝負赤パンツ」着用だっつってたことあるよね。