Less Than JOURNAL

女には向かない職業

就任式の夜、アラン父さんを思う。

 それにしても、大統領夫妻がダンスして、その向こうでビヨンセが歌っている舞踏会の場面はなんだか映画かPVの一場面にしか見えないくらい美しかったですね。かっこよすぎ。

 オバマ大統領就任式典。ちょっとだけ見ようと思っていたら、結局、パレードまで見ちゃって朝になってしまいましたよ。ものすごい人数の人々でしたね。東京ドーム何十個分? あんなに人間が集まっている光景を生放送で見たのは、初めてです。CNNでは早朝の準備からずっと生中継でやっていて、ワシントンDC在住の記者が「ワタクシもこれまで、ビーチボーイズのコンサートとか、スーパーボウルとか、ワシントンにたくさんの人が集まるのを見ていますが、こんなに大勢の人々を見たのは初めてです」と興奮気味にリポートしていた。
 なにっ!?
 と、思わず立ち上がったオレ。
 いつなんどきでも、そのキーワードは聞き逃しませんヨ。
ビーチボーイズスーパーボウルオバマ就任式》
 これがCNN公認、近年の【ワシントン3大クラウド】っつーことで決定だなっ(^o^)。

 就任式、アレサ・フランクリンが登場した瞬間は鳥肌モノでした。
 寒さもあってか、少し声が弱いようには感じましたが。それでも、それでも、大きなブラックグレーのリボンが印象的な帽子と、揃いのコートに身をつつんだ姿は輝かしい女王の貫禄。なんか、後光がさしていた。カッコえええええ。歴史的な場面にぴったりの人選。オバマ勝利に大喜びしていたキャロル・キングねえさんもたいそう嬉しく、誇らしい思いで式典を見守っていたことでしょう。故ジョン・ベルーシも、天国でブルース・ブラザーズの映画を懐かしみながら喜んでいるのではないでしょうか。

 ところで、去年からずっと思っていたのは……というか、「Yes We Can」というキャッチフレーズが出た瞬間から思っていたことは、いつアラン・トゥーサン先生が元祖・Yes We Can男(^_^)として登場するかとゆーことであった。これはもう、アラン父さんにとって最強にオイシイ、千載一遇のチェンジならぬチャーンス! ではないかと。あと、ポインター・シスターズのおねえさまたちがオバマ・ガールズと化して民主党大会で歌い踊ったりするのではないかと期待していたのでした。が……結局アラン父さんも、ポインターねえさんズも出てこなかったですね。まぁ、もしかしたら、わたくしが気づかないだけで、どこかでものすごいことをやっていた可能性もなくはないでしょうが。で、なにげにポインター・シスターズのオフィシャル・サイトを見てみたら、まぁ、久々に見るねえさんたちは相変わらずダイナマイトでセクスィー! 数年前にひとり亡くなったが、3人でライブ活動も精力的におこなっている模様。ますますお元気そう。ライブ写真を見るとステキな熟女隊って感じで、カッコいい。子供の頃『ザッツ・ア・プレンティ』が大好きで、ジャケットのオールド・ファッションドなおねえさんたちの写真が大好きでずーっと眺めていた。自分の美意識みたいなものって、実はそういうものから無意識のうちに作られてしまったのかも。ということもあって、よけいに今のおねえさんたちもカッコよく思えるのでしょうかね。で、そうそう、「Yes We Can Can」の話ですが。わたしと同じことを考える人は世界中にいるようで、この歌詞についてのお問い合わせがとても多かったとニュース欄にあった。で、この曲がBGMに使われている、オバマ・キャンペーンの写真などで構成されたアナタチューブ映像と共に歌詞が掲載されていた。あと、アメリカ限定と思うが、この曲に合わせて「YES WE CAN」の文字がアニメーションになって踊るペプシコーラのCMが、CNNなど就任式特番中に流れたみたい。このCMもポインターねえさんズの公式サイトで見ることができる。

 オバマ新大統領は、就任早々さっそくハリケーンカトリーナ被害の救済策を急ぐ旨を発表したとか(しかも、ブッシュ大統領が破った約束を守りますというかなり辛辣な言葉と共に)。就任演説で「Yes We Can」の言葉を使わなかったことが話題になっていますが、ニューオーリンズのためにもうひとつの「Yes We Can」……なんてことになったら素晴らしいですね。