Less Than JOURNAL

女には向かない職業

祝! フロム・ニュージャージー・トゥ・ブロードウェイ

全国のスポーツ・バーの慟哭で地響きが起こりそうな今宵――。

ブロードウェイでは第60回トニー賞が発表され(現地時間11日)、
『JERSEY BOYS 〜The Story of Frankie Valli & The Four Seasons〜』
がベスト・ミュージカル賞を受賞したそうですよ!!
ヾ(@^▽^@)ノえらいこっちゃ!ヾ(@^▽^@)ノ
ヾ(@^▽^@)ノえらいこっちゃ!ヾ(@^▽^@)ノ

言うまでもなく、これはフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの伝記ミュージカル。クイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』とか、夏に来日ツアーが予定されているビリー・ジョエルの『ムーヴィン・アウト』とか、楽曲だけ使ったオリジナルストーリーの「懐メロ歌謡ドラマ」的な"ジュークボックス・ミュージカル"は次から次へといっぱいあって、今年はディランのも出てくるらしいが。そうじゃなくてミュージシャンの「伝記」というのがヒットしてるというのは、なかなか珍しいのではあるまいか?←詳しくないので、もしあったらごめんなさい。去年、ジョン・レノンの伝記ミュージカルも超はげしくダメだったようですし*1
さすがフォー・シーズンズ、自分たちの「伝記」がヒットしちゃうところがスゴい。
でも確かに、フォー・シーズンズの成功物語をブロードウェイで……というのは、発想だけでもすごく説得力がある。ニュー・ジャージー〜ブロードウェイという、東海岸ショービズにおけるぶっとい源流がいちばんハッキリと見えるグループなわけだし。ね。

この舞台のことを知ったのは、いち早く舞台を見た"Misoppa's Band Wagon"のミソッパさんから教えてもらったからで。で、想像以上に盛りあがってるし、なかなか面白いし、けっこうロングランになるかも……という話を聞いて、それだけでうれしいなぁと思っていたんだけど。まさかベスト・ミュージカルまで獲っちゃうとは! ねぇ。びっくりだね。すごいね。実際の舞台も観てないくせに、ある意味、自分がトニー賞をもらったくらいに感動した(笑)。だって、フォー・シーズンズですよ。わたしのワン・オブ・ネ申ですよ。
もう、ぜんっぜん世の中とは関係ないんだけど、住人はわたくしひとりきりの脳内宇宙においては、かつてオスカーのノミネートにもかすらなかった『ビヨンドtheシー』のリベンジを『JERSEY BOYS』が果たしてくれた気分だ。何が何に対してリベンジしてるのかは、自分でもよくわからないが。とにかく、ポップス連合軍が何かを打ち負かしたんだよ。ファンタジスタ!(←よくわかんないけど、使ってみた)

で。これでヴァリさんはますますブイブイのバリバリのノリノリになるだろうなぁ。
だって、フランク・シナトラも、ディオンも、スプリングスティーンもなし得なかった、
“自分の伝記ミュージカルがトニー賞の作品賞を獲った、ニュージャージー出身イタロ・アメリカン歌手”
とゆーのをなしとげたわけですから。
たぶん今頃、シャンペン風呂で溺れながら「君の瞳〜」でも唄ってると思うよ。
もう、どんっどん調子にのりまくってほしい。テングになっちゃってぇ〜。ステキー。英語でテングってなんて言うんだろ? で、ウワサでは、ヴァリさんの胸先三寸ですべてが決まるという再発関係もガッツンガッツン出しちゃってください〜♪
わたくしの妄想の中では、ヴァリさんは「自宅の庭に自分の銅像が置いてあるのが似合いそうな有名人」の“東の横綱”なので。
もちろん、“西の横綱”はマイク・ラブ

最後に、あらためておめでとうございますとゆわせてください。
もう「アトランティックシティーのシナトラ」なんて、誰にも呼ばせないぜ!……て、あたしが呼んでただけなんですけど。すんません。もう、呼びません。

ちなみに今年のトニー賞の演劇部門のベスト作品賞は、男子校を舞台にした「The History Boys」という作品だそう。なので、ヒストリー・ボーイズとジャージー・ボーイズということで。これまたおもしろい。

……と、実際に観てもいないのにこれだけコーフンしてるわけですが。オフィシャル・サイトをのぞいただけでもコーフンしてしまいますよ。歌もかなりイイ線、けっこうエイドリアン・ベイカー的かも。で、わたしは実際に彼らのライブは観たことがないわけで、黄金期のライブを疑似体験できるというだけでも値千金。

もぉ、ぜったいに観たい! よし、今年ニューヨーク行くぞ(T_T)。

★"JERSEY BOYS"オフィシャル・サイト
http://www.jerseyboysbroadway.com/
↑舞台の様子もちょこっと動画で観られて、それだけでかなりワクワク♪
ヴァリさんの陣中見舞いの様子なども(^_^;)。

*1:ただし、あれはビートルズ時代をあまりにもおざなりにしていたらしく、裏タイトル「オノ・ヨーコ物語」とすら言われていたので、まぁ、コケて当然とは思いますが